静けさの中に、ほどよい疲労感と満足感を。
今回ご紹介するのは、武蔵五日市駅からアクセスできる麻生山・金比羅山の縦走と、昭島「富士見湯」のサウナを組み合わせた、“登山と整い”を1日で味わうモデルプランです。
このコースは、
・メジャー登山地を避けて、静かな山を歩きたい
・都心から電車とバスだけでアクセスしたい
・登山後はサウナ・水風呂・ラーメンでしっかりととのいたい
そんな人にこそ歩いてほしい、派手さはないけれど心に残る1日旅。
この記事では、縦走ルートの詳細から下山後の“整いスポット”まで、そのまま真似できるタイムスケジュール付きでご紹介します。

こんなに静かで、気持ちよく整えた一日は久しぶりかも。
【登山×サウナ】麻生山・金比羅山縦走と富士見湯で整う1日プラン
東京都あきる野市の静かな山域を舞台に、
滝・尾根・神社をめぐる縦走登山と、昭島に佇むレトロ銭湯での“ととのい”体験をセットにした日帰りモデルコース。
落差ある滝から始まる静かな森歩き。いくつかの山頂を越えた先には、懐かしさあふれる銭湯サウナと、沁みわたるサ飯が待っています。
登山・サウナ・グルメをバランスよく楽しみたい人にぴったりの“静寂×ととのい旅”です。
8:20 立川駅 発(JR五日市線)
8:50 武蔵五日市駅 着(所要30分)
9:05 武蔵五日市駅バス停 発(西東京バス)
9:18 白岩滝バス停 着(所要13分)
※バスの本数が少ないため、乗り遅れに注意。
白岩滝バス停 → 麻生山 → タルクボ峰 → 金比羅山 → 武蔵五日市駅
標高はそれほど高くないながらも、滝から始まり、いくつものピークを越えていく変化に富んだコース。
静かな山域なので人も少なく、じっくりと自然と向き合える山歩きが楽しめます。
14:32 武蔵五日市駅 発 → 14:59 中神駅 着 → 徒歩9分で富士見湯へ
中神駅から歩いてほどなく、住宅街にひっそりと佇む昭和レトロな銭湯「富士見湯」に到着。
外観は懐かしさ満点ですが、内側はサウナー目線でしっかり整った空間です。
富士見湯から徒歩8分。ガツンと系の人気ラーメン店「麺や独歩」へ。
中太麺×濃厚スープのパンチある一杯は、登山とサウナを終えた身体にジャストフィット。
味の濃さと量のバランスが絶妙で、「今日の締め」にふさわしい一皿です。
ラーメンを食べ終えたらそのまま中央線で新宿方面へ。
電車の本数も多く、19時台には自宅でのんびりとくつろげる余裕ある日帰りプランです。
🌟 こんな人におすすめ
・人の少ない静かな山域を縦走したい
・高尾山や御岳山の混雑を避けたい
・サウナにも妥協したくないサウナー登山者
・登山+温浴+サ飯を1日でコンパクトに楽しみたい
麻生山・金比羅山縦走の基本情報
東京都あきる野市に広がる静かな山域を歩く、知る人ぞ知る縦走コース。
「白岩滝バス停」からスタートし、麻生山・タルクボ峰・金比羅山を経て、武蔵五日市駅へと戻る全長約10kmの周回ルートです。
人気の高尾山や御岳山と比べると知名度は低いですが、
滝から始まる沢沿いの道、苔むした森、尾根のアップダウン、展望の良いピーク、神社の参道まで――
派手さはないけれど、静けさと変化を同時に味わえる贅沢なコースです。
コース概要(難易度・距離・所要時間)






・距離:約10km
・所要時間:約4時間半〜5時間
・コースグレード:中級者向け
全体を通して道標は整っており、歩きやすいトレイルが続きます。
ただし、麻生山の登りや金比羅山からの下りには滑りやすい急坂もあるため、登山靴は必須。
「ゆるそうに見えて、意外と疲れる」タイプの里山縦走といえます。
単調な林道歩きが少なく、飽きずに歩き通せるのも魅力。
軽めの縦走を楽しみたい休日にぴったりの内容です。
白岩滝バス停〜登山口への道案内&トイレ情報


アクセスはJR五日市線・武蔵五日市駅から。
駅前バス停より「白岩滝」行きの西東京バスに乗車し、13分ほどで登山口最寄りの白岩滝バス停に到着します。


バスを降りたらすぐに登山道に入れるため、アクセスは非常にスムーズ。
バスの本数は少ないため、事前に時刻を確認しておくのが安全です。
麻生平


麻生山に登る途中にある広めの平坦地で、このコースにおける“最初の休憩ポイント”。
周囲はやや開けており、木々の隙間から光が差し込む静かな空間です。


ベンチが数基設置されていて、ザックを下ろして休憩するのに最適。
風が抜ける位置にあるため、春や秋はとくに心地よく、のんびりと時間を過ごす人の姿もちらほら。
ここまでは比較的穏やかな登りですが、この先は麻生山のピークに向かって、このコースで最も急な坂が待っています。
息を整え、水分をとり、気持ちを切り替える“準備の場所”としても重宝するポイントです。
足元には落葉が多く、滑りやすいこともあるので、再出発の際は慎重に。
麻生山(標高794m)


登山開始から1時間半〜1時間40分ほどで到着する、最初の主要ピーク。
山頂にはベンチが2基あり、座ってゆっくり休めるスペースも確保されています。


木々に囲まれつつも、北側はひらけており、ちょうどよく展望が抜けるのがこの山頂の魅力。
とくに冬から春にかけては、葉が落ちて視界も広がり、里山らしい穏やかな景色が楽しめます。
すれ違う人も少なく、静寂の中で深呼吸したくなるような場所。
自然の中で“自分を整える”には、ちょうどいい時間が流れています。
周辺は分岐が多く、麻生平方面や尾根道との接続ルートも複数あるため、道迷いを防ぐためにも地図アプリの併用が安心です。
タルクボ峰(標高730m)


麻生山から尾根道をしばらく進んだ先にある、小さなピーク。
分岐のすぐそばにあるものの、看板や案内がほとんどないため、意識していないとスルーしてしまいがちです。
登り返しが物足りないと感じる人は立ち寄ってもいいですが、
山頂部は鉄塔があるだけの開けた空間で、展望や休憩要素はほぼなし。
さらに春〜秋にかけては蜂が多く飛んでおり、あえて登るメリットは少なめです。
金比羅山手前の展望道(伐採地エリア)


金比羅山の直前、尾根沿いの道が大きく開けるポイントがあります。
木々が伐採されており、右手側にあきる野市の街並みや周囲の山々を一望できる、視界の広い展望道がしばらく続きます。
風通しも良く、日当たりも抜群。
歩きながら景色を楽しめるため、このコースで最も気持ちのいい区間のひとつといえるでしょう。
ベンチや休憩所はありませんが、立ち止まって写真を撮ったり、軽くおやつを食べるのにもぴったりの場所。
静かな縦走路にアクセントを与えてくれる、嬉しいご褒美区間です。
金比羅山(標高468m)


コース終盤に登場するピークのひとつ。
地図上ではしっかりと記載されていますが、実際の山頂には展望がなく、達成感もやや控えめです。


近くには「琴平神社」があり、鳥居や石段の雰囲気が印象的。
その周辺には東屋風の休憩所やベンチも整備されているため、昼食ポイントとしてもおすすめです。


「ピーク感」はあまりないものの、ここまで歩いてきた自分をゆっくり振り返るにはちょうどいい場所。
最後のひと息をつきながら、静かな時間を楽しんでください。
下山〜武蔵五日市駅へ


金比羅山を過ぎると、しばらく林道や舗装路を歩いて下山していきます。
駅までは約15分ほどの道のりですが、その途中にもいくつか視界がひらけた展望スポットが点在しており、歩いていて飽きません。


春〜初夏にかけては、道沿いにツツジや新緑が鮮やかに咲き誇る区間もあり、
足を止めて写真を撮りたくなるような小さな見どころが続きます。
駅周辺には飲食店やカフェも点在しており、
そのまま帰宅するもよし、昭島方面に移動して銭湯やサウナで整えるのも◎。
アクセス・静けさ・変化のあるコース構成――
このルートは、都心から1時間圏内で“登山のいいとこ取り”ができる、知る人ぞ知る日帰りコースです。
春の麻生山・金比羅山縦走に必要な装備・道具リスト
朝晩の冷え込みや日中の気温差、急な天候変化に対応できる服装と装備が重要です。特に、行動中の体温調整がしやすいレイヤリングを意識し、軽量で機能的な装備を選びましょう。
商品 | 画像 | 販売サイト | ポイント |
---|---|---|---|
登山靴 | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 軽量で防水透湿性に優れ、グリップ力抜群の万能トレッキングシューズ |
リュック(20〜30L) | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 軽量で背負い心地が良く、通気性に優れています。収納力も高く、日帰り登山に最適です。 |
レインウェア(トップス) | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 防水透湿性に優れ、突然の雨や風から体温低下を防いでくれる登山の必須装備 |
レインウェア(ボトムス) | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | コンパクトに収納でき、雨天時の泥はねや冷えから脚をしっかりガード。 |
ベースレイヤー(肌着) | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 汗冷えを防ぐための高機能インナー。吸汗速乾性が高く、春の登山に最適です。 |
ミドルレイヤー(保温着) | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 軽量軽量で保温性と通気性を兼ね備えた、春秋の登山や普段使いに最適なフリースジャケット。 |
アウターレイヤー(防風・防水シェル) | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 高い防水・防風・透湿性を備え、登山からタウンユースまで万能に使えるジャケット。 |
ボトムス | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | ストレッチ性と耐久性に優れ、登山から普段使いまで万能なトレッキングパンツ。 |
登山靴下 | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | メリノウール使用で快適な温度調整とクッション性を備えた、登山に最適なソックス。 |
ウォーターキャリー | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 軽量で自立しやすく、Sawyer Miniとの高い互換性も備えた実用性重視のウォーターキャリー。 |
バーナー | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 軽量・高火力・耐風性に優れ、登山やアウトドアで万能に使える高性能シングルバーナー。 |
クッカー | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 軽量で耐久性に優れ、ソロから少人数登山・キャンプに最適なスタッキング可能なクッカーセット。 |
ガス缶 | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 低温環境でも安定した火力を発揮する、コンパクトで登山向きの高性能ガスカートリッジ。 |
タオル×2 | ![]() ![]() | Amazon 楽天 Yahoo | 吸水性と速乾性に優れ、サウナ後の汗を素早く拭ける便利なサウナハット兼タオル。 |
昼食、行動食、その他防寒具など | – | – | – |
登山服、道具等の選び方に関しては、下記記事を参考にしてください。






【登山後に“ととのう”】三国山縦走×富士見湯サウナ|シンプル&コスパ最強の街銭湯
三国山を縦走したあと、「どこで汗を流すか?」は充実感を左右する大事なポイント。
今回紹介するのは、JR中神駅から徒歩10分の場所にある「富士見湯サウナ」。昭和の雰囲気を残したレトロ銭湯ながら、“登山後サウナ”としてのポテンシャルは驚くほど高い。
「無駄がなく、コスパ最強」「気取らないのにちゃんと整う」
そんな銭湯サウナで、登山の締めくくりに“ととのう”時間を味わってみてください。


富士見湯サウナの基本情報
- 📍 場所:JR中神駅から徒歩約10分
- 💰 料金:950円(サウナ込み)
- 🕒 営業時間:12:00~翌9:00(深夜営業あり)
▽アクセスの良さも魅力
三国山からの下山後、上川乗バス停→武蔵五日市駅→中神駅と移動すれば、無駄なロスなしでスムーズに立ち寄れます。
富士見湯サウナの魅力まとめ
✅ 高温ドライサウナ(約90℃)
コンパクトながら温度設定はしっかり高め。
じっくりと発汗でき、短時間でもととのえるサウナ室です。セルフロウリュこそないものの、湿度もちょうど良く、体感温度は申し分なし。
✅ 水風呂はキリッと15~16℃
地下水のようなやわらかさも感じられる、冷たすぎずぬるすぎない絶妙な水温。
登山で火照った体が、一気にクールダウンして“ととのいスイッチ”が入ります。
✅ 外気浴スペースもシンプルに完備
露天ではないものの、脱衣所前にととのいイスが数脚。コンパクトな作りながらも、きちんと休める環境が整っています。
✅ コスパ抜群!しかも深夜まで営業
都内でサウナ込み950円は破格。しかも深夜営業しているため、登山後の移動に時間がかかっても余裕で立ち寄れます。
登山とサウナの締めは「麺や独歩」で


しっかり歩いて、ととのって、あとは空腹を満たすだけ。
そんな一日の締めに立ち寄ったのが、中神駅近くの人気ラーメン店「麺や独歩」。
ここでは、魚介の旨みと動物系のコクを丁寧に重ねた無化調スープが特徴のラーメンが味わえます。
醤油ベースの深みあるスープに、モチモチの中太麺がしっかり絡み、サウナ後の空っぽの体にじんわり染みわたる一杯。


定番の中華そばはもちろん、コクのある油そばや、季節ごとに変わる限定メニューも人気です。
店内はシンプルで清潔感があり、登山とサウナの余韻をゆっくり味わうにはぴったりの雰囲気。


🍺 まずは「独歩ビール」で乾杯。
風呂上がりの火照った体に、香ばしくてキレのあるクラフトビールがしみわたる。
一気に整いから“食欲モード”にスイッチが入ります。


🍜 そして待っていたラーメン。
魚介と動物系のバランスが絶妙なスープは、見た目以上にやさしく、でも奥深い。
モチモチの麺がスープをしっかり絡め取り、体の芯にじわ~っと染み込んでくる感じ。
「これこれ、これが食べたかったんだよ…」と、自然と笑みがこぼれる味です。


🌊 塩つけ麺や限定メニューも人気なので、気分や季節に合わせて選ぶのも楽しみのひとつ。
ラーメンとつけ麺、どちらも一度は試したくなるクオリティです。
登山でしっかり汗をかいたあとは、電車で中神駅へ。駅から徒歩圏内でサウナとラーメンが楽しめるこのエリアは、車がなくても“ととのう”最高の締めくくりスポットです。
自然と街の気持ちいい距離感がちょうどいい。そんな一日を仕上げる、最後のご褒美時間をここで。
麻生山・金比羅山×富士見湯。静けさと“ととのい”を味わう理想の1日


今回のプランは、実際に白岩滝バス停から麻生山・金比羅山を縦走し、
昭島の「富士見湯」でサウナとラーメンを楽しんだ体験をもとに構成しました。
5月上旬の麻生山は、春の少し手前。静けさと冷たい空気が心地よく、歩くだけで気持ちが整っていくような時間が流れていました。
下山後の「富士見湯」では、ガツンと熱いサウナとキンキンの水風呂でしっかりリセット。
そのあとのラーメンは、まさに“自分へのごほうび”でした。
静かな山に癒されて、サウナで整う。
そんな1日が、電車とバスだけで気軽に叶う。
派手さはないけれど、じんわりと満たされる、あたたかい日帰り旅でした。