奥多摩で「登って、整って、飲んで帰る」。そんな理想の1日を叶えるのが、川苔山(かわのりやま)をめぐるこの日帰りモデルコースです。
清流沿いを歩き、名瀑・百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)の圧倒的な水音に包まれながら稜線へ。
標高1,363mの山頂から絶景を堪能し、鳩ノ巣駅へと下山したら、電車で直行できる駅チカ温泉「梅の湯」へ。
90℃のサウナと18℃の水風呂、外気浴でしっかり“ととのい”、締めは河辺駅前の焼鳥居酒屋「火の鳥」で晩酌。

自然の絶景、サウナの解放感、焼鳥の香ばしさ——
そのすべてを1日に詰め込んだ、奥多摩の鉄板・大満足プランをお届けします。
大迫力の滝が見られる!川苔山とは?


標高1,363mの川苔山(かわのりやま/川乗山)は、東京都奥多摩町に位置し、埼玉県との県境にも近い人気の山。
JR青梅線の複数の駅からアクセスできる日帰り登山の定番スポットで、週末には多くの登山者が訪れます。
なかでも有名なのが、落差約40mの名瀑「百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)」。
春の新緑、夏の渓流美、秋の紅葉と、年間を通して楽しめる自然美が魅力です。
川苔山の難易度は?


川苔山の登山ルートは複数ありますが、いずれも標高差はおおよそ1,000m前後と、登り応えはしっかりあります。
道中には整備された箇所も多く、迷いやすいポイントは少なめ。
そのため、登山初級者でも経験者と同行すれば十分に挑戦できる山です。特に百尋ノ滝を経由するルートは人気が高く、季節問わず訪れる登山者が多いコースとなっています。
川苔山登山で注意したいポイント


▶ 注意1|ツキノワグマの出没に注意
川苔山周辺はツキノワグマの生息地。
過去には2014年に男性が襲われる事故も発生しています。登山時は熊鈴やスプレーなどを携行し、奥多摩ビジターセンターの最新情報を必ずチェックしましょう。
▶【重要】奥多摩駅が最後のトイレ!山中・山頂にはトイレなし
川苔山ルート上では、登山開始から下山まで利用できるトイレは実質ありません。
▶ 注意3|百尋ノ滝付近は滑落多発エリア
人気の絶景ポイント・百尋ノ滝周辺は滑落事故が発生しやすい場所です。
写真撮影や休憩の際も、足場や濡れた岩場には要注意。ストックの活用や防滑ソールなど、しっかりとした装備を心がけましょう。
【難易度別】川苔山おすすめ登山コース3選
川苔山への登山コースは複数ありますが、今回は、最も人気のある王道ルートから、マイナーで静かなルートまで、おすすめの3コースをご紹介します。
①【初心者〜中級者向け】川乗橋〜百尋ノ滝〜川苔山コース






💪 体力レベル:★★☆☆☆/技術的難易度:★★☆☆☆
📌 ポイント:百尋ノ滝・沢沿い歩き・開けた山頂
このコースは川苔山で最も人気のある登山ルートです。
清流沿いを歩くルートは涼感があり、夏にもぴったり。途中にある百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)は、落差約40mの名瀑で、絶好の撮影スポットです。
滝から先はトラバース(斜面横断)道があり、滑落事故の多いポイントなので慎重に進みましょう。
②【中級者以上】奥多摩駅〜本仁田山〜川苔山コース(大休場尾根経由)






💪 体力レベル:★★★☆☆/技術的難易度:★★★☆☆
📌 ポイント:奥多摩三大急登「大休場尾根」・本仁田山経由
登りは大休場尾根(おおやすばおね)と呼ばれる急登コースで、奥多摩三大急登の一角。
本仁田山は木に囲まれた静かなピークで、東側に都心方面の眺望が得られます。
本仁田山から川苔山まではアップダウンを経て合流。
体力と集中力を要しますが、登りごたえのある本格派コースです。
③【中級者以上】古里駅〜赤杭尾根〜川苔山コース








💪 体力レベル:★★★☆☆/技術的難易度:★★★☆☆
📌 ポイント:静かな尾根道・赤杭尾根・百尋ノ滝を経て下山
古里駅を起点とするこのルートは、登山者が少なく静かな赤杭尾根(あかぐなおね)を歩けるマイナーコース。
登りは長めですが、樹林帯が多く、落ち着いた山歩きができるのが特徴です。
【日帰りモデルコース】川苔山縦走からサウナ・夕食まで楽しむ1日プラン
奥多摩エリアの名峰「川苔山(かわのりやま)」を縦走し、下山後は「河辺温泉 梅の湯」で整い、駅近の人気焼鳥店で夕食まで楽しめる、自然と癒しとグルメがそろった贅沢な日帰りプランです。
滝・稜線・展望が揃った王道の縦走ルートに加え、サウナ→水風呂→ビールのゴールデンコンボで、一日を通して満足度の高い時間を過ごせます。
全体スケジュール
時間 | 行程 |
---|---|
8:12〜9:16 | 朝の出発〜奥多摩駅へ |
9:50〜10:03 | バス移動〜登山口へ |
10:03〜15:47 | 川苔山縦走 |
16:04〜16:45 | 鳩ノ巣駅から河辺温泉 梅の湯へ移動 |
16:47〜18:47 | 河辺温泉 梅の湯で整う |
19:00〜21:00 | 炭火やきとり 火の鳥 河辺店で締める |
(朝が苦手な方のために「奥多摩登山前泊に便利な宿3選」も紹介しています。)
8:12〜9:16|朝の出発〜奥多摩駅へ


立川駅を8:12に出発し、青梅線で奥多摩駅へ。
9:16に到着後、駅前で登山準備を整えます。コンビニで行動食を調達し、トイレや装備チェックも忘れずに。
9:50〜10:03|バス移動〜登山口へ


奥多摩駅前から9:50発の「東日原行き」に乗車し、約13分で川乗橋バス停に到着。
ここが本日の登山のスタート地点。バスは混雑することもあるため、早めの整列がおすすめです。
10:03〜15:47|川苔山縦走
コース概要
川乗橋〜百尋ノ滝〜川苔山〜鳩ノ巣駅へと縦走する約12.3kmの王道ルート。
沢沿いの涼やかな道と、迫力の滝、そして開けた山頂の展望と、変化に富んだコースが魅力です。
YAMAP標準コースタイムに基づき、コースタイム倍率0.8(健脚者ペース)で算出しているので、初心者の方は標準タイムで登山計画を立ててください。
登山ルート詳細(健脚ペース倍率0.8)
10:03|川乗橋バス停からスタート


青梅線・奥多摩駅からバスで川乗橋バス停へ。
バス停周辺にはトイレがないため、奥多摩駅が実質最後のトイレとなります。ここからしばらくは舗装路を歩いて登山口を目指します。
10:46|細倉橋(登山口)


舗装路の終点が登山口の細倉橋。ここからいよいよ本格的な登山道がスタートします。
11:36|百尋ノ滝(落差40mの大瀑布)


沢沿いの道を進み、やがて現れるのが名瀑・百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)。
落差40mを誇る迫力ある直瀑で、涼感と癒しのマイナスイオンスポットです。
木陰も多く、ここでの休憩が後半の急登に向けた良いリズムになります。
13:12|川苔山 山頂(標高1,363m)


滝を過ぎると道は一段と急になり、つづら折りを経て稜線へ。
そしてついに到達するのが川苔山の山頂(1,363m)。
山頂からは奥多摩主脈の稜線や雲取山方面まで広がるパノラマビュー!
ベンチやスペースもあり、昼食や記念撮影にぴったりのスポットです。
15:47|鳩ノ巣駅に下山・縦走完了


山頂からは緩やかな尾根道を進み、その後は長い下りが続きます。
道標はしっかり整備されており、初心者でも安心して下山可能。
疲労が溜まりやすい下りなので、適宜休憩を入れつつ鳩ノ巣駅へ向かいましょう。
16:04〜16:45|鳩ノ巣駅から河辺温泉 梅の湯へ移動


16:04発の青梅線に乗車し、青梅駅で乗り換えて16:45に河辺駅に到着。
駅北口から徒歩2分の場所にあるのが、本日の疲れを癒す「河辺温泉 梅の湯」です。
16:47〜18:47|河辺温泉 梅の湯で整う


登山後のリカバリーに最適なスーパー銭湯。
高温サウナ(約90℃)、水風呂(約18℃)、外気浴スペースも完備。
露天風呂はアルカリ性単純泉で、つるすべの美肌効果もあり。
2〜3セットのサウナで、登山疲労を芯からリセットできます。
夕方は混み合いすぎず、ととのい環境も上々です。
19:00〜21:00|炭火やきとり 火の鳥 河辺店で締める


引用元:https://www.hotpepper.jp/IMGH/03/41/P046280341/P046280341_480.jpg
サウナで“ととのった”体に、炭火の香ばしさが染み渡る。
JR河辺駅北口から徒歩1分の「炭火やきとり 火の鳥 河辺店」は、地元でも人気の焼鳥居酒屋。
登山後にしっかりお腹を満たしたい方にぴったりの、アットホームな名店です。
アクセス: JR青梅線 河辺駅 北口 徒歩1分
営業時間: 16:00~23:00
定休日: なし
予算目安: 3,000〜4,000円(税込)
飲み放題付きコースは“実質タダで飲める”超コスパ
人気の90分飲み放題付きコース(4,000円)では、以下の7品がセット:
- 枝豆
- きゅうりの一本漬け
- 自家製ドレッシングの火の鳥サラダ
- ポテトフライ
- 自家製鶏の唐揚げ
- 低温調理のもも肉のピリ辛よだれ鶏
- おまかせ焼鳥4本
これらを単品で注文した場合、合計で4,125円(税込)相当になります。
つまり、料理だけでほぼ元が取れており、飲み放題(90分)は実質無料!
お酒を数杯飲む予定がある方はもちろん、料理の品数・ボリュームを求める方にも最適なコースです。
席予約でも特典が付く!串盛り無料サービス
「コースを頼まない方」にもうれしい予約特典あり!
ホットペッパーグルメで席だけ予約をすると、以下のいずれかが1皿無料でサービスされます。
- やきとりお任せ5本盛り合わせ
- 串揚げお任せ5本盛り合わせ
【提示条件】 予約時/2名様以上のご飲食
【利用条件】 コース併用不可/ランチ不可/他券併用不可
【有効期限】 2025年9月末日まで
締めの焼鳥は予約して、賢く・お得に楽しもう
- しっかり飲み食いしたい人 → 飲み放題付きコースが圧倒的にお得!
- 軽く単品で楽しみたい人 → 席予約だけで串盛りが付く!
いずれの場合も、予約して行くことで満足度&コスパがぐっと高まります。
登山とサウナを満喫した後の、最高の晩酌タイムにどうぞ。
朝が苦手な方におすすめ!奥多摩登山前泊に便利な宿3選
「始発で向かっても奥多摩に着くのがギリギリ」「朝イチのバスに間に合わない」 そんなときに便利なのが、登山前日に駅近くの宿に泊まっておくこと。 ここでは、奥多摩方面の早朝登山に便利な宿泊施設3つをご紹介します。
①コンフェスタイン河辺(河辺駅)


引用元:https://cdn.jalan.jp/jalan/images/pict4L/Y3/Y388493/Y388493001.jpg
登山前後の動線◎。一番遠いが最もコスパが良い宿
- 料金:1名 5,400円〜/2名 7,900円〜
- 立地:河辺駅北口から徒歩2分/奥多摩駅まで約5駅・約20分
- チェックアウト後に荷物を預けて登山へ → 下山後は「梅の湯」「火の鳥」で整ってから荷物を回収できる動線の良さが魅力
- Googleレビュー:★3.5(2025年7月時点)
👉 コスパ・アクセス・下山後の快適さをバランスよく備えた選択肢
②駅前山小屋 A-yard(御嶽駅)


引用元:https://cdn.jalan.jp/jalan/images/pict4L/Y4/Y392664/Y392664029.jpg
宿泊費はやや高めだが、御嶽駅から徒歩1分&高評価の宿
- 料金:1名 7,000円〜
- 立地:御嶽駅から徒歩1分/奥多摩駅まで約2駅・約11分
- 清潔な客室と共用スペース、自然に囲まれた静かな立地。利用者の満足度も高め
- Googleレビュー:★4.3(2025年7月時点)
③ 民宿 雲仙屋(鳩ノ巣駅)


この中で最も奥多摩に近い。2名から宿泊可だが価格と立地が魅力
- 料金:2名〜/1人あたり4,950円〜
- 立地:鳩ノ巣駅から徒歩3分/奥多摩駅まで約1駅・約5分
- 落ち着いた昔ながらの民宿。2名以上限定だが、静かな環境と価格が魅力
- Googleレビュー:★3.6(2025年7月時点)
まとめ|こんな人におすすめ!
- 駅近で清潔・評価の高い宿に泊まりたいなら → 駅前山小屋 A-yard
- とにかく奥多摩駅に近く、2人以上でコスパ良く泊まりたいなら → 民宿 雲仙屋
- 最安&荷物預け→温泉→食事→荷物回収の流れを重視するなら → コンフェスタイン河辺
まとめ|自然・癒し・グルメがそろった奥多摩の鉄板日帰りコース


川苔山は、都心から日帰りで行ける本格的な登山が楽しめる山のひとつ。
百尋ノ滝の迫力と静かな稜線歩き、山頂からの展望と変化に富んだコースは、初心者から中級者まで多くの登山者を惹きつけます。
登山後は、河辺温泉「梅の湯」でサウナ・水風呂・外気浴の3点セットを満喫し、疲れた体を芯からリフレッシュ。
仕上げに立ち寄る焼鳥店「火の鳥」では、炭火焼き鳥と美味しいお酒で“口福”まで味わえます。
自然・整い・グルメを一日で味わえる川苔山のモデルプラン。
日帰りでもしっかり充実した休日を送りたい方に、ぜひおすすめしたいルートです。